取手競輪の開設70周年記念GⅢ水戸黄門賞は6月30日、第11Rで決勝が争われ、S班の郡司浩平(29=神奈川・99期)が別線の番手からまくって優勝。今年3月の玉野記念以来GⅢ8度目の制覇となった。
レースは佐藤がスタートを決めて菅田―山崎―佐藤―小林―吉田―平原―郡司―内藤―萩原で周回。青板バックから郡司が動き小林ラインにふたをする。そのまま打鐘を迎え郡司が仕掛けるも、北日本勢が突っ張る。4角で内藤が山崎を内に締め込んだことで山崎、佐藤、萩原が落車(内藤は斜行失格)。菅田の番手にハマった郡司が最終2角過ぎから踏み上げ、後続を振り切った。関東勢は落車のアクシデントもあり最後に迫るも届かず。
3人を警戒し、3人に苦しめられ、2人に助けられる。9人だからこその激闘を制した。「仕掛けるタイミングを迷って、最悪な展開になった」。打鐘で外に浮きかけるも、内藤が迎え入れたことが勝因に。「内藤さん、萩原さん。ラインのおかげで勝てた」と2人へ感謝を述べた。今月から9月までGⅠ、GⅡを除き7車立てになる。「7車立てでも一走一走頑張るだけ」。しばらくお別れとなる9車の記念。〝9車立てらしい〟レースを南関のエースが勝ち切った。
♤郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれの29歳。通算成績は718戦234勝。1㍍67、80㌔。血液型A。
◆次走 優勝の郡司浩平、2着の吉田拓矢、3着の平原康多はサマーナイトフェスティバル(いわき平、10~12日)。
郡司”別線番手まくり”V GⅢ取手記念
2020/7/1